不眠とは?
眠れなくて仕事や日常の活動に支障が出るもの、と定義しましょう。
逆に、眠れなくても問題なく仕事ができるのであれば不眠とは言いません。
不眠にもいろいろあります
- ①入眠困難
- 寝付きが悪いタイプです。
- ②中途覚醒
- 夜中に目が覚めます。
その後、すぐに再入眠できるのであれば問題となりません。
何度も目が覚めて寝た気がしない、中途覚醒後はほとんど眠れない場合を言います。 - ③早朝覚醒
- 定義は、いつも目覚める時間よりも2時間以上早く目が覚め、その後眠れないことです。 うつ病の典型的な症状と言われます。
- ④熟眠困難
- 眠りが浅い状態です。眠りの質が悪いとも言います。
朝起きても寝た気がしない、朝から疲れている等と訴えられる方が多いです。
夢が多いのも特徴です。
『不眠の治療=お薬による治療』ではありません
不眠の治療はお薬だけで成り立つ訳ではありません。
睡眠は1日の総まとめであり、そのときだけ対処しても解決しないこともあります。
当院では不眠で治療される場合、患者様1人1人に合わせたアドバイスを行っていきます。
睡眠薬に依存性はあります!
眠れないからと言って、効果の強い薬を処方され続けている患者様をよく見ます。
ゾルピデム、エチゾラム、トリアゾラムなど、漫然と飲んでいませんか?
これらは私たち精神科医が処方する薬の中で、依存性最強の薬です。反面、効果が強いです。
依存性の強い薬を漫然と続けると、本当に薬で頭がいっぱいになります。
この場合、医者が依存症を作っているということであり、困ったものです。
また、これら効果の強い薬はブラックアウトという副作用も起こしやすいです。
知らない間に何か食べていた、知り合いにメールや電話をしていた、そんなことはありませんか?
中には知らない間に車を運転したりする人もおり、大変危険です。
このような副作用が出ているにも関わらず、依存している人は薬を中止/変更しようとしません。
依存の怖さです。
漢方薬もあるって本当?
あります。他院にかかっていても構いませんので、まずご相談下さい。
1人1人、合う薬は異なるため、信頼のできる医者から処方してもらうことが重要です。
ただただ薬をくれる医者は信頼できない医者と考えて良いでしょう。