ペイハラ
最近少し話題になってるペイハラ(ペイシェントハラスメント) についてです。
ペイシェントは患者という意味なので、患者さんから医療者に向けたハラスメントです。
以下、やや長文ですがお付き合い下さい。
当院に通院されている患者さんは真面目な青年、紳士、淑女が多いです。
が、しばしば当院のスタッフを困らせる患者さんがおります。
①予約外で来院し早くしろと急かす
当院はできるだけ多くの患者さんとお会いできるよう予約の枠を熟考し、何度も何度もカスタマイズ、工夫をしています。
正直、私も含めてスタッフはトイレに行く暇もないほどギチギチのスケジュールのことも多いです。
予約外で来院された方には「予約の方優先」「空いた時間に診察します」とお伝えしています。
当然、すぐに診察できることもあれば1時間以上お呼びできないこともあります。
仕事、学校、プライベートの時間を調整して頂き、予約時間通りにいらした患者さんの時間を奪うわけにはいきません。
そのあたりを理解して頂き、長い時間で恐縮ですがお待ち頂けますようお願いします。
予約外の来院の場合、あらかじめ「◯時に出たい」と言ってもらうと良いかも知れません。
希望に添えないこともあるかと思いますが、できる限りの努力は致します。
②初診の予約電話で無理難題、暴言を浴びせる
都内では精神科、心療内科の予約が取りづらくなっています。
当院では初診枠をなかば無理やりにあけ、多くの初診患者さんを診察していると自負しています。
「いつ予約があくのか」としつこく食い下がる方。当院のシステム上、「分からない」としか言えません。お電話を頂いた際に初診枠を開けることができれば予約できるシステムです。
これ以上答えられないことをしつこく何度も聞かないでください。スタッフの揚げ足を取らないでください。できないものはできません。
そういったクレーム対応の時間、他の患者さんからの電話が繋がりません。スタッフも仕事ができません。
ごく一部の方ではありますが、こういったハラスメントによる疲労感は大変大きいです。医療は社会のエッセンシャルセクターであり、医療者はエッセンシャルワーカーです。
ハラスメントにより医療者が疲弊することは望ましくなく、少なくともうちのスタッフにそのような行為があった場合は許しません。
ペイハラは患者さん側の誤った権利意識が根底にあります。誤解を恐れずに言えば、私たちは患者さんを神様だとは思っていません。通院されている期間は「人生のパートナー」として真剣に向き合い、時には厳しい言葉もかけます。
私たちには2本の手しかないし、24時間しかありません。その中で出来る限りのことはやっていく所存です。使命として。ただ、できないことはできない。これを理解頂ければと思います。
うつ、躁うつ病(双極性障害)、不眠症(睡眠障害)、不安、パニック障害、SAD(社交不安障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)、認知症は中野駅前メンタルクリニックへ。中野駅前メンタルクリニックは中野の精神科、心療内科、メンタルクリニックです。リベルサスもやってます。